Q&A

【治療の前に】

Q:服装など、何か用意するものはありますか?
A:治療は着衣のまま行いますので、特別な用意は不要です。ただ、あまりからだを締め付けない服装が適しています。ジーンズなども、あまりキツくない方がいいでしょう。
スカートの方にはスウェットパンツを用意いたしますので、それに履き替えていただければ大丈夫です。治療用に自分の好みの着替えをお持ちいただいても結構です。

Q:保険は効きますか?
A:当院は自由診療です。健康保険は適用できません。保険証も不要です。

【治療方法について】

Q:痛くありませんか?
A:はい、強く力を入れたり、乱暴ないわゆる「骨をボキボキ鳴らす」治療は一切いたしませんので、痛くありません。

Q:体験すると弱い刺激と分かりますが、大丈夫なのですか?
A:心配されるのは「こんな弱い力で調整したのでは簡単に元に戻ってしまうのでは?」という点だと思います。
治療は骨を石垣やレンガのようにはめ込むのではなく、それを保持する筋肉への指示(=入力作業)に似ています。根拠もなく行うのではなく「接点、位置、角度、圧力、タイミング等」を一致させて筋肉と骨格を調整しますので、強い力は必要ありません。弱い力で行うのは、効果的な治療のために必然だからです。
調整した部位が、いったんその入力を受け入れて覚えれば戻りにくくなります(強力な外力が加われば別です)。

Q:何をすると骨がズレるのですか?
A:一般的な手技療法に関連して使われる「骨がズレる」という言い方は、実は適切な表現ではありません。
「なぜそのような状態になるか」という原因については、次のようにさまざまな状況が考えられます。

(1)(交通事故のような)衝撃力を受けたり、むち打ち症になる
(2)しりもちをつく、ぶつかる
(3)横座りや足を組むなどの姿勢を日常としている
(4)同じ姿勢を長時間とっていたり、特定の方向の動作を繰り返す
(5)仕事で目を酷使する
(7)普段やらない力仕事をしたり、(仕事やスポーツで)オーバーワークになった
(8)刺激物の摂り過ぎ、栄養の片寄り、食べ過ぎや飲み過ぎの累積
(9)不規則な生活や寝不足などの不摂生
(10)ショックを受ける出来事があったり、精神的ストレスを感じた

※(8)~(9)では内臓に負担がかかっている場合もあります。
多くの場合は、これらの要因が組み合わさって生じます。
さらに中枢神経系?筋骨格系のバランスが崩れてくると、からだの回復機能が追いつかなくなるので、早めのリセットが必要になります。

Q:この治療は独自に編み出したのですか?
A:いいえ、私のオリジナルではありません。
治療の方法論、考え方・方向性は、クラシカルな「オステオパシー」の原理に則っています。オステオパシーとは、病気の原因を骨格のズレやゆがみなどに求め、そうした原因を探し調整することによって症状の改善を目指す治療方法です。

Q:できるだけしっかり揉みほぐしてほしいのですが?
A:リラクゼーションが目的のマッサージはしておりません。
上の質問でお答えしているように、筋肉に対するアプローチは、外から揉みほぐすものではなく、筋骨格のバランスを整えて内側からゆるませるように、つまり筋肉を司る神経系統に対して行うものです。

Q:1回で治してほしいのですが?
A:1回の治療ですっかりよくなってしまう方も確かにいらっしゃいます。
ただ、状態は人それぞれに違います。単純な故障ならともかく、それまでの病歴や服用している薬など、複合的な要素が伴う場合も多く、回復に要する時間は人により異なります。
実際に診察しない前に不確定なことは申し上げられません。もちろん、できるだけ短い期間での回復を目指して治療します。

Q:ガンは治せますか?
A:治せません。

Q:マッサージに通っているのですが、止めなくてはいけませんか?
A:ご自分の目的に応じてマッサージと使い分けていただければよいと考えています。ただ、当院の治療とマッサージは同じ日ではなく、別な日に受けていただいた方がよいでしょう。

【治療対象者について】

Q:生理中でも大丈夫ですか?
A:はい、まったく問題ありません。
当治療院の治療法は、生理不順や、生理痛が強くて辛い、という方にも効果があります。別の目的で治療していたのに、いつのまにか生理不順が改善したり、生理痛が楽になったと言われる女性の方も多くいらっしゃいます。

Q:妊婦でも治療を受けられますか?
A:はい、大丈夫です。むしろ治療をお勧めします。妊娠中に起こる腰椎の過伸展(後ろ側に反ること)に伴う腰や背中、脚の痛みや疲れを軽減し、骨盤の動きを整えてスムーズな出産の手助けになります。また、中枢系への影響により、つわりなど体調の悪さも軽減されます。
当院では予定日の1週間ほど前まで診させていただいています。

Q:治療は何歳からできますか?
A:赤ちゃんからお年寄りまで、ほとんどの方が治療を受けられます。

〔赤ちゃんの場合〕
出生時に(鉗子や吸引などで)不自然に捻ったり力が加わった跡が、自然に復元できずに残ってしまう場合があります(通常は自然に復元します)。あまりにもぐずったり夜泣きがひどい、落ち着きがなさ過ぎる、という赤ちゃんはそうしたケースを疑ってみる必要があります。
治療は早い方がいいですが、当治療院の場合、赤ちゃんは生後3ヶ月ほど経過してから診させていただいています。お母さんに抱かれたままでも治療できます。

〔お年寄りの場合〕
お年寄りの方であっても、歩いて来られる方でしたら何歳の方でも診させていただいています。支えられたり、つかまりながら歩ける方もどうぞいらしてください。

【治療後について】

Q:回復した後も、通い続けなければいけませんか?
A:基本的には「治った」と感じられたら終了されて結構です。
ただ、症状を感じなくなっても原因を確実に処置するため、定期的な検診・治療をお勧めしますが、もちろん強制ではありません。
定期的に来られている患者さんも、頻度はその方の判断にお任せしています。
「1週間に1度治療していると体調がよいから」という方もいらっしゃいますし、2週間位がいいと感じられている方、月に1度と決められている方など、その方の感覚に従って来院いただいており、もちろん何かで痛めたときだけ、という方までさまざまです。ご自身に合った通院をなさってください。